2013年05月24日

2013年5月25日/八百一本館、開店1ヶ月/新しい食料品店の流れは生まれるのか?

こんにちは、山田章博です。



みなさんは
東洞院通六角上る東側に新しくオープンした
「八百一本館(やおいちほんかん)」を
ご存知でしょうか?

<八百一本館webサイト>
http://www.kyotoyaoichihonkan.com/

「毎日、お買物しています」と言う方もおられるでしょうし
「それ、なに?」と言う方もおられるでしょう。
左京区に住む私のところには、新聞折り込みなども届きませんので
都心部以外にお住まいの方は、ご存じない方も多いかも知れません。

IMG_20130524_171858.jpg

東洞院通(烏丸通の一本東)、三条通と六角通の六角通よりに
2013年4月20日にオープンした、食料品を中心とするお店です。
開店から約1ヶ月が過ぎました。連日、たいへん賑わっています。

この八百一本館には、いろいろ、
これまでの食料品店とはちがう特徴があります。

たとえば
建物や内装が、ちょっとオシャレ。
手頃なお野菜と、高級な食材、オシャレな食器などが一緒にある。
屋上には畑があり、カフェやレストランも入っている。
などです。

2013-04-29 13.01.04.jpg

そうした様々な特徴の中でも、私が注目するのは
食料品を中心とするスーパーマーケット式の店舗が
都心部に独立した場所と建物を確保している、という点です。

郊外の大型店は、いずれも大きな駐車場を持ち
広大な敷地に専用の建物を持っています。
でも、都心部にはそうした店舗はこれまでありませんでした。
言い替えると、
都心部に建つ建物は、オフィスビル、マンション(共同住宅)
または複合商業ビル(多数のテナントが入居するビル)の
いずれかである、というのがこれまでの常識だったと思います。

八百一本館は、この常識を覆した、と言う点で
注目すべき、画期的な試みではないでしょうか?

大きなフロアを持つ専用の建物を確保することで
店舗内部の構成を比較的自由に組み替えることができ
移り変わるニーズや客層、流行や好みに合わせることができます。
一方では、用途を特化した自前の建物を所有することによって
その場所で永続的に事業を行うことが必要となり、
場合によっては経営上のリスクになる可能性も否定できません。

これまでの食料品スーパーは、
都心部のテナント型(主にビルの1階に入居します)であれ
郊外の大規模な独立型店舗(しばしば核店舗のスーパーと多数のテナントが同居)であれ
建物はできる限りコストを抑えた構造や内外装を持つものがほとんどでした。

こうして見ると、八百一本館は
単に都心に住む世帯の食料品需要とオシャレな空間への感度を融合することで
これまで表に現れて来なかったニーズを満たそうとするだけではなく、
食料品を中心とする家庭消費のあり方そのものに、何か
新しい性格や形態、さらには「文化」を
創り出そうとしているようにも感じられます。

おそらくこれから、半年、一年、二年と月日を重ねながら
八百一本館の店舗構成や商品構成、価格設定などは徐々に変化して行くでしょう。
そのとき、
八百一本館がこの場所で、何を目指しているのかが、見えて来ると思います。

この八百一本館が建っている場所には、しばらく前まで
「旅館」がありました。
この東洞院通の三条と六角の間、三文字町(さんもんじちょう)は
たくさんの旅館が建ち並ぶ町内だったのです。
それは東海道を通じて江戸へつづく「三条通」と
竹田街道から伏見港を経て大阪へつづく「東洞院通」という
京都とその外を結ぶ重要な道の交差点にあるからでした。

八百一本館の登場は、そうした三条東洞院界隈に
新しい時代の到来を告げているように、私は感じます。
これからの展開に、注目したいと思います。
posted by fm797radiocafe at 19:19| 京都 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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